DX : Digital Detoxをしようと思う

DX : Digital Detoxをしようと思う。

アテンション・エコノミー、スマホ脳、ドーパミン中毒、デジタル・ミニマリズムなどのバズワードが啓蒙しているように、もはや情報の消費だけでなく発信にも受動的にならざるを得ない今、SNSとは距離を取るしかなくなってきた。

僕は弱い。このままでは僕の注意は一生巻き取られたまま、怒らされ、悲しまされる。上手く機能しなくなってきた報酬系を取り戻さなければ、自分の人生を生きられなくなりそうな気がする。大げさだけど本当にそう感じている。

僕はSNSでたくさんのコミュニケーションを取ってきたし、SNSでたくさん声をかけてもらったし、SNSのおかげで掴んだ機会が山のようにある。今の僕の人生はSNSなしに語れない。ただ「SNSから距離をとります」と言うだけのことなのだが、さまざまな機会を手放すような気がするし、SNSの繋がりによってギリギリ維持されているかのように見えている友情に白黒はっきりつけてしまうような気がして、寂しい。

Xの「おすすめ」という素晴らしいアルゴリズムは本当に素晴らしくて、僕の興味あるコンテンツを正確に判断して、いつか読む文章を増やしてくれた。エコーチェンバーを意識しながら読む無数の文章は僕を戸惑わせ、本当に読むべき書籍や論文を読めたはずの細切れの時間を奪いながら、読みたい本や論文を増やしていった。

僕は弱い。用がなくてもXを開き「おすすめ」をゆるく読み流し、本を読む時間がないだの、忙しいだのとつぶやく。もう荒療治しか残されていない。新たな職を得て、新たな人間関係が生じて、言い訳が許されなくなった今なのだと思う。

今は目の前にあるものに集中して、目の前に積まれた読むべきものを読んで、愚痴や言い訳を発信する場所をなくして、あわよくば誰かに同情してもらおうなんていう浅ましさや、自分を虎にしかねない虚栄心を自覚しなければならない。だからこそ一度閉じこもらなければならない。「山月記を読み直してインターネットをやめろ」は良いスローガンかもしれない。

これは永遠の約束ではない。発信が求められる職業でもある。このDXは「大仕事をするため」とか、そういうカッコいい理由ではなく、むしろ自己中心的な、ウェルビーイングの追求の結果としてある。今は自分の思想だけでなく、仕事の土台を作る最後のチャンスなのだと思う。ここから目を背けたまま続けたら、いつか必ず瓦解する。自分が器用さだけで乗り切っている空虚さに、とうとう耐えられなくなったということなのかもしれない。XでTLの論考を読むと小手先の技術が充実する気がする。

さっきXのオススメ欄に「素直でいた方がいい場所なんてSNSにはないですよ。」と流れてきた。やはり今なのだと思った。

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