2025年度まとめ

この間お正月を迎えたと思ったら、もう3月になりましたね。

鹿児島は暖かく、キャンパスでは満開の桜の木もあります。

眼の前のことに忙殺されているだけの1年が終わりそうな気がしたので、今年度の仕事をまとめておこうと思います。

目次

大学着任

なによりも、大学教員としてのキャリアがスタートしました。
岐阜から鹿児島・薩摩川内に引っ越し、授業準備、研究、校務など、一年目相応の激務でした。

授業

授業面では、1年目ということで不慣れな点もありながら、本務校の学生さんは本当に真面目で素直で、スムーズに授業を行うことができました。特に初年次教育としての情報処理教育を中心に従事しました。

大学のファスト化のなかで、情報処理教育は職業訓練的なリテラシー教育として位置づけられがちですが、あくまでも大学の構成員の一員として、コンピュータによる知識表現・情報処理はアカデミック・スキルとして位置づけたいという想いで構成しました。

初年次教育における情報処理教育という文脈での着想を得ることになりました。これまである程度ソフトウェアによって操作が規定されていた体験を重ねてきたデジタルネイティブ世代にとって、自由度の高いOfficeソフト操作がどのような意味を持つのか、どのような体験と捉えられているのか、という視点は、十分検証の価値があるものだと感じています。特にスマートフォン操作や生成AIの活用に慣れ親しんでいる世代ですので、「PCくらい使えないと」のような10~20年前くらいの雰囲気はほとんどなく、どのように捉えられており、どのように動機づけすべきかの示唆を得ることは、初年次教育における重要な知見となりうるものです。

加えて、高校情報科や中学技術との連携の必要性を再確認することとなりました。DXハイスクールやGIGAスクール構想でタブレット操作に慣れてきて、それがICT活用だと染み付いている彼らに、文書表現や表計算の必要性や面白みを感じるのは難しいかもしれません。大学である以上、最低限の情報処理としてOfficeソフト活用は学んでいただかないといけないのですが、中高技術が目指す方向性とは明らかに異なっているこのギャップについて、引き続き考えていきたいと思います。

また、M-DASHのDS・AIのリテラシーレベル認定科目や、県内コンソーシアムによる連携授業:鹿児島データサイエンス実践への参画を担当しました。特に生成AIの活用に興味があり、プロンプト・エンジニアリングの演習と合わせてレポート執筆の練習をしてみましたが、これは個人差があまりにも大きく、うまく活用してレポートのクオリティを格段に向上している学生もいれば、悪魔の道具を知ってしまったかのように、ハルシネーションや論理構成の不自然さを修正できずに、丸写しの成果物作成をしてしまう学生もいました。プロンプト・その出力・修正ポイントを提出してもらったのですが、レポートチェックの労力が非常に大きく「採点前に生成AIの文章を教員に読ませて合格水準になるまで添削させればいいや」的な行動も相応に見られてしまいました。多くの学生に、「まだ使いこなせない道具」を与えてしまった感が強く、来年度以降は別の課題を考えなければと考えています。最低限、アカデミックライティングの指導を受けた後の学生でなければ、難しいと感じました。

研究

研究面では、科研費採択、博士後期課程入試合格、紀要論文2本の出版、国際会議での発表アクセプトというトピックがありました。着任初年度というのは本当に忙しく、ほとんど研究できなかったという自己評価なのですが、それでも一応研究職に就けたという事実は大きく、科研費の申請資格が与えられ、研究の発表の場が与えられたというのはありがたいことでした。ただ、業務上の必要に迫られて実施した研究もあり、メインの研究は過去の蓄積から振り絞って出しており、そろそろ出がらしになりそうな危機感があります。フィールドワークに出たいのですがなかなか。

まず、科研費の採択は非常に嬉しいことでした。科研費申請書執筆をきっかけに、研究の射程を定めることが出来たように感じていますし、科研費によって研究環境を整備でき、発表・投稿によってその公開もできるのは本当に助かっています。助言をいただいた先生にあらためて感謝します。そして、このことに背中を押されて博士後期課程の入試にもアプライできました。もちろんいつかは、と思っていましたが、「今この研究で」と背中を押されたことは本当に大きかったです。頑張ります。

そして紀要論文2本については、同業者の方なら想像がつくとおもいますが、業務上の必要に迫られてのことでした。とはいえ、振り返ると自身が行うべき研究の1パーツとして、そして第一歩としてまとめられたことは非常に意義深いものでした。出版はされているのですが、まだオープンアクセスになっていないので、機関リポジトリに公開されたらまたお知らせします。

校務

委員会を3つ掛け持ちし、加えて新学科関連では年6回のオープンキャンパスのすべてに登板し、高校訪問や出張講義など、広報での貢献ができました。担任業務や保育実習巡回などの業務などにも従事しました。もちろんここでは言えないような業務もたくさんあったのですが、他の大学では経験できない(いや、本当に)業務にも携わらせていただきました。

結果として、ほとんどの土日も出勤し、朝も早く夜も遅いハードワークになっており、疲弊しているというのが正直なところです。しかし、任期付きでの雇用ということもあり、今の時期に業績を出せなければ職を失うというプレッシャーもあり、止まるに止まれないところです(このあたりも、ここでは書けない色々なことがありました)。

来年度

ということを踏まえ、来年度はインプットを強化したいと思っています。読まねばならない論文や本が山のようにあります。ただし、今年度はフィールドワークができなかったことが大きな痛手でした。来年度はフィールド志向の研究をしたいと思います。

また、プライベートでは本当に健康を損ねている実感があります。運動不足ですし、腰痛や肩こりがこれまでに増してひどくなりました。運動の習慣を来年度こそ。これは意識が高いとか低いとかを超えて、もう体調の悪さが慢性的なものになっていて、最低限度のウェルビーイングのために最優先にしなければならないと思っています。

なんか振り返ったら仕事のことくらいしか書くことなくてびっくりしました。そうじゃないつもりで見出しの階層を分けたのに。とはいえ若手のうちは、生きるために仕事を頑張ろうと思います。

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